肌について知ろう!! ~表皮編~

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肌について知ろう!!ということで、肌の構造を紹介したいと思います。
今回は前編となる表皮編になります。
より肌のことを知ることによって、美肌に近づきましょう。

1、肌の構造

肌(皮膚)は、人体最大の臓器といわれており、体の水分を保ったり、外部から異物の侵入を防ぐ役割を担っています。

まずは、肌の構造を紹介していこうと思います!
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簡単に紹介しますと、肌はこのように
表皮」・・・・・目に見える一番外側の部分
真皮」・・・・・皮膚のハリと弾力を保つ中心的な部分
皮下組織」・・・真皮の下にあり、皮膚と筋肉・骨の間にある部分
の3つの部分に分かれています。

今回は「表皮」について詳しく紹介していきます。

2、表皮とは

上記でも説明しましたが、表皮とは、目に見える一番外側の部分のことで、厚さは約0.2mmです。
体を外界からの刺激から内部を保護する役割を果たしています。
それでは表皮の構造を詳しく見ていきましょう。

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①角層

角層は表皮の一番外側の部分です。角層細胞が10~20層重なって角層を作り上げています。
角層細胞の間を満たしている脂質の細胞間皮質が規則的に並んでいて、さらに水分と油分が幾層にも重なり合っている(ラメラ構造)ことにより、バリア機能と水分保持機能の役割を果たしています。

②顆粒層

顆粒層は、2~3層の顆粒細胞で構成されています。顆粒細胞はターンオーバーすることにより角層に変化します。その過程で、顆粒細胞のたんぱく質が分解されることにより、NMF(天然保湿因子)の主成分であるアミノ酸が生成され皮膚の保湿に役立っています。

③有棘(ゆうきょく)層

基底層から分裂して生まれた有棘細胞から構成されます。有棘層には、4つの層の中では一番厚く、リンパが流れています。そして、免疫細胞であるランゲルハンス細胞が存在していて、皮膚に異物の侵入を察知するとリンパを刺激してアレルギー反応を起こし、異物を体外に排出しようとする働きがあります。

④基底層

基底層は、表皮の一番下にある層です。1層に並んでいる基底細胞から出来ており、新たな角化細胞(肌になる細胞)を生み出しています。紫外線から体を守るメラニンを作るメラノサイトも基底層にあります。

⑤基底膜

表皮と真皮の間に基底膜という膜があります。基底膜は0.1㎛(マイクロメートル)の薄い膜です。
表皮と真皮の老廃物や栄養の移動の調節の役割を果たしています。
また、弾力性があり凹凸の形状により表皮と真皮をしっかりと接着させる役割もあります。
紫外線や加齢により凹凸がなくなり、扁平になり弾力性が無くなってしまいます。

表皮のターンオーバー

表皮の構造を知ることが出来たので、次はターンオーバーについて解説します。
ターンオーバーとは肌が一定のサイクルで新しく生まれ変わる、肌の代謝のことです。ターンオーバーが乱れると、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルが発生します。

ターンオーバーの仕組み

ターンオーバーは、約28日が理想的とされています。また、この期間は年齢によって異なります。ターンオーバーのサイクルは、早くても遅くても問題があります。ここではターンオーバーの仕組みを紹介していきます。
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まず、基底層で基底細胞の分裂により肌になる細胞が作られます。
そして、有棘細胞から顆粒細胞へと形を変えていき約2週間で角層へ到達し角層細胞になります。
更に、角層に約2週間留まり肌の保護をして役目を終えるとアカとなり剥がれ落ちていきます。
この約28日間にわたる肌のサイクルがターンオーバーです。


最後に

ここまで表皮の構造について説明してきました。
皮膚について知ることでより、美肌を意識できると思います。

読んで頂きありがとうございました。

次回は、真皮について解説します!!