肌について知ろう!! ~真皮編~
今回は「肌について知ろう!!」の後編です!
表皮の下の層にある真皮について解説していきます。
真皮とは
真皮は表皮の下の層にあり、肌の組織の大部分を構成しています。
部位などによって異なりますが、皮下組織を除くと平均で約1.8mmの厚さがあります。
真皮は、その大部分を構成しているコラーゲンやエラスチンなどにより、肌の形や弾力を保つ働きがあります。
まずは、真皮の構造について紹介していきます。
真皮の構造
①コラーゲン
真皮の約70%はコラーゲン(コラーゲン繊維)が占めています。
コラーゲン繊維は丈夫なたんぱく質の膠原(こうげん)繊維です。外部からの衝撃から体内を保護したり、
肌にしなやかさや弾力を与えています。
紫外線や加齢などの様々な原因が影響して衰えます。
②エラスチン
コラーゲン繊維を束ねているのがエラスチン(エラスチン繊維)です。
たんぱく質で出来ている弾性繊維で、コラーゲン繊維のつなぎ目や基底膜などにも伸びています。
コラーゲン繊維と同じように、肌にしなやかさや弾力を与えています。
③基質
コラーゲン繊維とエラスチン繊維の間を満たしているゼリー状の物質で、肌にハリや弾力をもたらしています。
基質はヒアルロン酸、ムコ多糖類、たんぱく質、ビタミンなどが溶け込んでいます。
ちなみにヒアルロン酸は、1gで6Lもの水分を保持できるといわれています。
④線維芽細胞
真皮の所々に存在し、コラーゲン繊維やエラスチン繊維、基質を作り出しています。
また、線維芽細胞も自分自身で分裂し、新しい線維芽細胞を生み出しています。
線維芽細胞がきちんと働くためには、血液からの栄養補給がとても大切です。
真皮に付属している器官
表皮には、肌だけが存在しているわけではありません。
他の器官についても紹介していきます!!
①毛髪
皮膚の外に出ている部分を毛幹といい、皮膚の内部に入っている部分を毛根といいます。
そして、毛の根元にある球状にふくらんだ部分が毛球です。
②立毛筋(起毛筋)
立毛筋(起毛筋)は、寒さを感じたときや、ぞっとした際に収縮して鳥肌を立てる役割を持っています。
③皮脂腺
皮脂腺は、毛の生えている箇所にありますが、手のひら・足の裏にはありません。
頭・顔・胸・背中に多く分布しています。
最後に
今回は、真皮について紹介しました。
前回の表皮編と合わせて肌について知ることが出来たのではないかと思います。
肌を知ることは、自分を知ることにも繋がります。
どんどん自分を知って、きれいになっていきましょう!!
ありがとうございました!!!
肌について知ろう!! ~表皮編~
肌について知ろう!!ということで、肌の構造を紹介したいと思います。
今回は前編となる表皮編になります。
より肌のことを知ることによって、美肌に近づきましょう。
1、肌の構造
肌(皮膚)は、人体最大の臓器といわれており、体の水分を保ったり、外部から異物の侵入を防ぐ役割を担っています。
まずは、肌の構造を紹介していこうと思います!
簡単に紹介しますと、肌はこのように
「表皮」・・・・・目に見える一番外側の部分
「真皮」・・・・・皮膚のハリと弾力を保つ中心的な部分
「皮下組織」・・・真皮の下にあり、皮膚と筋肉・骨の間にある部分
の3つの部分に分かれています。
今回は「表皮」について詳しく紹介していきます。
2、表皮とは
上記でも説明しましたが、表皮とは、目に見える一番外側の部分のことで、厚さは約0.2mmです。
体を外界からの刺激から内部を保護する役割を果たしています。
それでは表皮の構造を詳しく見ていきましょう。
①角層
角層は表皮の一番外側の部分です。角層細胞が10~20層重なって角層を作り上げています。
角層細胞の間を満たしている脂質の細胞間皮質が規則的に並んでいて、さらに水分と油分が幾層にも重なり合っている(ラメラ構造)ことにより、バリア機能と水分保持機能の役割を果たしています。
②顆粒層
顆粒層は、2~3層の顆粒細胞で構成されています。顆粒細胞はターンオーバーすることにより角層に変化します。その過程で、顆粒細胞のたんぱく質が分解されることにより、NMF(天然保湿因子)の主成分であるアミノ酸が生成され皮膚の保湿に役立っています。
③有棘(ゆうきょく)層
基底層から分裂して生まれた有棘細胞から構成されます。有棘層には、4つの層の中では一番厚く、リンパが流れています。そして、免疫細胞であるランゲルハンス細胞が存在していて、皮膚に異物の侵入を察知するとリンパを刺激してアレルギー反応を起こし、異物を体外に排出しようとする働きがあります。
④基底層
基底層は、表皮の一番下にある層です。1層に並んでいる基底細胞から出来ており、新たな角化細胞(肌になる細胞)を生み出しています。紫外線から体を守るメラニンを作るメラノサイトも基底層にあります。
⑤基底膜
表皮と真皮の間に基底膜という膜があります。基底膜は0.1㎛(マイクロメートル)の薄い膜です。
表皮と真皮の老廃物や栄養の移動の調節の役割を果たしています。
また、弾力性があり凹凸の形状により表皮と真皮をしっかりと接着させる役割もあります。
紫外線や加齢により凹凸がなくなり、扁平になり弾力性が無くなってしまいます。
表皮のターンオーバー
表皮の構造を知ることが出来たので、次はターンオーバーについて解説します。
ターンオーバーとは肌が一定のサイクルで新しく生まれ変わる、肌の代謝のことです。ターンオーバーが乱れると、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルが発生します。
ターンオーバーの仕組み
ターンオーバーは、約28日が理想的とされています。また、この期間は年齢によって異なります。ターンオーバーのサイクルは、早くても遅くても問題があります。ここではターンオーバーの仕組みを紹介していきます。
まず、基底層で基底細胞の分裂により肌になる細胞が作られます。
そして、有棘細胞から顆粒細胞へと形を変えていき約2週間で角層へ到達し角層細胞になります。
更に、角層に約2週間留まり肌の保護をして役目を終えるとアカとなり剥がれ落ちていきます。
この約28日間にわたる肌のサイクルがターンオーバーです。
最後に
ここまで表皮の構造について説明してきました。
皮膚について知ることでより、美肌を意識できると思います。
読んで頂きありがとうございました。
次回は、真皮について解説します!!
ビタミンCの美肌効果とは?
「ビタミンCは、肌や健康に良いって聞くけど、ホントはどうなんだろう?」
「ビタミンCはたくさん摂れば摂るほど体に良いのでは?」
「栄養ドリンクとかサプリによく入ってるよね」
とビタミンCについて何となく知っていても具体的な効果については知らない方が多いのではないでしょうか。
ビタミンCは、美容だけでなく健康など様々な効果があると言われています。
この記事では、ビタミンCの効果、含んでいる食品など、ビタミンCについて解説していきたいと思います。
1、ビタミンCとは?ビタミンCの働き
ビタミンCとは水溶性ビタミン(水に溶けやすいビタミンの総称)の1種です。
ビタミンCは、肌や軟骨などを構成している「コラーゲン」を作るために必須の栄養素です。
まずは、ビタミンCがどのような役割をしているのかを見ていきましょう。
1-1、コラーゲンをつくる
ビタミンCはコラーゲンを作るのに必要なものです。
コラーゲンは体内のさまざまな場所に存在するたんぱく質で、そのうちの約40%は皮膚に分布しています。
皮膚は、表皮と真皮という2つの層から構成されています。
表皮は、皮膚のいちばん外側の部分であり、水分の保持や体温の維持など、外側から異物の侵入を防ぐバリアの機能を果たしており、内部を保護しています。
真皮は、表皮の内側でコラーゲンやエラスチンなどにより、肌のハリや弾力を保ち、維持する役割があります。
この真皮の約70%を構成している成分がコラーゲンです。
ビタミンCは皮膚のコラーゲンを生み出すためにも必須の成分であるため、肌の状態が気になる方は意識して積極的に摂るべき栄養素だと考えられるでしょう。
2、ビタミンCの1日の摂取量
ビタミンCは、体内で生成することができないので、食事やサプリを使用して補う必要があります。
では、どのくらいの量を接種すればいいのでしょうか。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、
成人の男女なら100mg/日が推奨されています。
喫煙者は、非喫煙者よりもビタミンCの必要性が高くなり、受動喫煙者もこれに当たるとされています。これらに当てはまる人は、少し多めにビタミンCを取るように意識してみましょう。
ビタミンCは体内にため込むことができない成分なので、毎日こまめにビタミンCを取るように意識することが大切です。
3、ビタミンCはどんな食べ物に何に含まれているの?
ビタミンCといえばレモンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、野菜でも意外と多くビタミンCを含んでいるものがあります。
名前 | (100g当たり) |
---|---|
赤ピーマン/油いため | 180mg |
赤ピーマン/生 | 170mg |
オレンジピーマン/油いため | 170mg |
ゆず/果皮/生 | 160mg |
黄ピーマン/生 | 150mg |
ブロッコリー/焼き | 150mg |
ブロッコリー/生 | 140mg |
ブロッコリー/電子レンジ調理 | 140mg |
キウイフルーツ/黄肉種/生 | 140mg |
パセリ/生 | 120mg |
すだち/果皮/生 | 110mg |
レモン/生 | 100mg |
いちご/生 | 62mg |
さやえんどう/生 | 60mg |
ほうれん草/葉/冬採り/生 | 60mg |
キャベツ/油いため | 47mg |
キャベツ/生 | 41mg |
ビタミンCは、熱に弱く加熱調理をしてしまうと分解する性質があります。
調理の際は過熱しぎない注意が必要です。
また、ビタミンCは水に溶けやすい水溶性ビタミンなので茹でるとビタミンCが減りやすいです。
茹でる際は、なるべく短時間での調理がおすすめです。
ピーマン系に含まれるビタミンCは、加熱調理をしても壊れにくいことが特徴です。
せっかく選んだのに、ビタミンCを分解させてしまってはもったいないですよね。
食材選びも大切ですが、調理法も意識してムダなくビタミンCを接種しましょう!!
4、まとめ
最後に、ビタミンCについて簡単にまとめます。
・コラーゲンを作る
・抗酸化作用で肌を守る
・摂取量は100mg/日が推奨
・加熱調理は少し注意
これを読んで、ビタミンCについて少しでも理解していただけたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。